体脂肪を知る
体脂肪率が標準よりも高い場合は、体脂肪を減らす必要があります。
しかし体脂肪を減らしたいからといって体重を減らすことだけに注力してはいけません。
それは極端に食べる回数を減らしたり、食べる量を減らしたり、ダイエット効果のある特定の食事だけを単品摂取したりしてはいけないということです。
このような食事方法にすると体に栄養分が不足してしまい、筋肉や骨が分解してしまい脂肪のつく太りやすい体質になってしまうのです。
このような減らし方をするとリバウンドしてしまいます。
正しく体脂肪率を減らすためには、筋肉を落とさないで体脂肪だけを減らして健康的に痩せることです。
体脂肪率を減らすためには、まず自分の体脂肪率を知ることから始めます。
まずは自分を知らなければ何をどこまでどうやって努力すればいいのかもわかりません。
例えばBMIの場合、「22」が一番健康的な数値ですが、スポーツマンなど筋肉量が多い人はBMI値が通常よりも高くなります。
ですから肥満を正確に判定したければ、体脂肪率を目安に考えた方がいいと思います。
体脂肪率は、毎日同じ時間同じ状態で正確に計測するようにします。
計測した体脂肪率は体重と共にノートにつけるなどして毎日の変化をチェックしていきましょう。
数値として目の前に表示されていた方が、痩せようという目標意識も強くなります。
体脂肪計などで簡単に測定できる方が毎日続けやすいと思います。
体脂肪計は0.1%単位まで表示されるタイプのものがおすすめです。
BMI
体脂肪率以外に体の肥満度を測定するもう1つの方法に「BMI」があります。
ボディマス指数こと「BMI」について説明します。
BMIでは、体重と身長から体のバランスをチェックして肥満度を外見で見て判断する方法です。
BMIを求めるための計算は、「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」となっています。
BMIによる適正な値は18.5~25が正常値の範囲とされています。
一番いい健康的なBMIは「22」です。
病気になりにくい健康な値だと言われています。
この標準値から離れた値になればなるほど、病気になりやすい体といえます。
BMI値からの肥満度を見てみましょう。
BMI値が18.5未満の場合は「やせ(低体重)」となります。
BMI値が18.5~25未満の場合は「適正(普通)」となります。
BMI値が25~30未満の場合は「肥満1」となります。
BMI値が30~35未満の場合は「肥満2」となります。
BMI値が35~40未満の場合は「肥満3」となります。
BMI値が40以上の場合は「肥満4」となります。
たとえBMI値が適正で体重や身長の外観が標準であっても、体脂肪率による測定では肥満となることもあります。
このような場合を「隠れ肥満」と言います。
体脂肪率とBMI値の両面から見ることで隠れ肥満を発見することができるのです。
BMIの計算方法は、世界共通のものです。
しかし肥満の判断基準は国によって違いがあります。
WHOの基準によるとBMI25以上が「標準」でBMI値30以上が「肥満」となっています。