抗がん剤治療にはタオル帽子を!
抗がん剤治療の副作用で起きてしまう症状にはいろいろありますが、脱毛で悩んでいるがん患者さんも多いでしょう。
特に女性にとってはこの副作用はとてもつらいものです。
盛岡市に「岩手ホスピスの会」というものがあります。
その事務局長である八戸市の吉島さんが考案した帽子、「タオル帽子」の情報が全国に広がっているそうです。
もともとはご自分ががん患者だった経験がある吉島さんは、この1年で800人以上の型紙を作って送ってあげたと言います。
これが一枚ずつ手作りという点ですが、思いを伝えるのには手作りが一番と、患者の家族、知人にこのタオル帽子作りを勧めておられるそうです。
では、タオル帽子は具体的にどんなものでしょうか?
これは、タオルを型紙通りに切り取り、そして縫い合わせるだけで帽子が作れるというアイデア帽子なのです。
ですが、簡単というだけではなく、タオルを使ったという点は、患者のことを考慮してのこと。
実は抗がん剤治療中の患者は副作用により、体温が上昇しとても汗をかく、「ホットフラッシュ」という症状が出ることがあります。
この状態になったとしてもタオル帽子なら、汗を吸い取りやすいし、肌触りも良いのです。
脱毛は気になっても、高価なウィッグに手が出ない患者や、帽子では汗を吸い取らず困っていた患者などに喜ばれています。
会のホームページ上でも作り方が載っていますし、講習会もあります。
抗がん剤治療中の患者さんに喜ばれていると言う、機能的、そして経済的であり、気持ちがこもっているタオル帽子のお話でした。
抗がん剤治療と脱毛
抗がん剤治療では髪の毛が抜け落ちてしまう人が多いようですが、これも副作用の症状です。
残念ながら、抗がん剤という薬剤はがんを治す特効薬というわけではありません。
もちろん中には抗がん剤治療で、がんが完治する患者さんもいるでしょうが、がんの進行を遅らせたり、患者さんの苦痛を緩和させることも抗がん剤の効き目と言われています。
抗がん剤治療の副作用で、みなさんもご存知のように脱毛が起こります。
治療中の患者さんで、すべて髪の毛が抜け落ちてしまった方も多いと思います。
特に女性の患者さんはこの脱毛の副作用は精神的につらいでしょう。
吐き気や他の症状もつらいでしょうが、女性の患者さんは、やはり外見を気にするものです。
帽子をかぶったり、カツラをつけたり、なんとか前向きに対処して、がんばって治療を続けて欲しいものです。
このようなケースでカツラが必要な場合は「夏目雅子ひまわり基金」で無料貸し出ししてくれるそうですから、これは嬉しいサービスですよね。
抗がん剤という薬は、がん細胞のように細胞分裂の早い細胞にダメージを与えるように作られていますので、良い細胞であっても早い細胞分裂のため、抗がん剤に攻撃されてしまう細胞もあるのです。
それが毛根の細胞なのです。
抗がん剤ががん細胞だけを選んだり、見分けてから攻撃することは出来ないので、良い細胞も一緒に攻撃され、ダメージを受けてしまいます。
ですが抗がん剤の量によっても脱毛の症状は軽減するとのことです。
そして、抗がん剤の使用をやめたらまた、毛根の細胞は活発に再生しますので髪の毛が生えてきます。
抗がん剤治療と脱毛
がんの抗がん剤治療に使われる抗がん剤、その副作用は、みなさんいくつかご存知でしょう。
中でも一般的に知られている副作用が脱毛ですよね。
がん治療をしている患者さんで、髪の毛がまったくなくなってしまったケースもよくテレビなどで見かけます。
抗がん剤を使用すると、どうして髪の毛が抜けてしまうのでしょうか?
それは抗がん剤が人間の細胞の中でも、すごいスピードで細胞分裂するものを攻撃するように作られているからです。
その早いスピードで細胞分裂しているものが、正しく、がん細胞なのですが、なんと毛根の細胞も分裂のスピードが速いのです。
このため、毛根細胞も抗がん剤に攻撃されてしまうので一時的ですが毛が抜け落ちてしまいます。
抗がん剤治療では副作用による脱毛というものは一時的です。
治療が終わればまた毛が生えてくるのですから、これは我慢するしか無いようですね。
ですが女性にとってはとてもつらいことです。
女性にとっての抗がん剤治療はつらい治療であることは否定できません。
抗がん剤にはどれくらいの種類があるのでしょうか?
それは現在、6種類あります。
まず代謝拮抗剤、アルキル化剤です。
そして白金製剤に、抗がん性抗生物質、それに、植物アルカロイド、そして分子標的治療薬です。
白血球が減少してしまう副作用を持つ抗がん剤もあるのです。
白血球がもし少なくなったとしたら免疫力が落ちるということです。
抗がん剤治療をしている間は感染にも気をつけなければいけません。
病室を隔離したり、スタッフも患者を感染させないよう、十分に注意を払わなければなりません。