生活習慣病
その昔生活習慣病は大人の病気でしたが、近年は生活環境の変化によって子供でも発症するようになりました。
生活習慣病の発生要因として体脂肪率が大きく関係しています。
食事などから脂肪分を多く摂取しすぎて、それにより体脂肪率が高くなり生活習慣病になってしまうのです。
生活習慣病のひとつである「脳卒中」はコレステロールが大きく影響しています。
脳の血管に血栓を作って詰まらせてしまう原因物質がコレステロールだと考えられているのです。
また血液中にコレステロールや中性脂肪が普通よりも多くあると「高脂血症」になり、高脂血症により今度は「動脈硬化」の危険もでてくるのです。
動脈硬化は血液がどろどろになって詰まってしまい血液の流れが悪くなり血流量が減ります。
体脂肪率が高くなると肥満と言われます。
この肥満が原因で起こる病気が「糖尿病」です。
糖尿病は肥満のためにインシュリンの分泌が減ってしまうことが原因とされています。
このようにして体脂肪率をチェックすることでこれらの生活習慣病を早期に発見して予防することができます。
肥満によって体重が極端に増えるために心肺能力が低下します。
心肺能力が低下すると心臓の働きが悪くなり血流に乱れがでます。
そのために血中に血栓ができるなどして動脈硬化などを引き起こすというわけです。
また肥満により脂肪が多いとインシュリンが多く分泌されるために糖尿病を引き起こすという肥満が全ての病気に大きく関わっているのです。
こうならないためにこまめに体脂肪率をチェックしていくことが必要とされるのです。
BMI
体脂肪率以外に体の肥満度を測定するもう1つの方法に「BMI」があります。
ボディマス指数こと「BMI」について説明します。
BMIでは、体重と身長から体のバランスをチェックして肥満度を外見で見て判断する方法です。
BMIを求めるための計算は、「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」となっています。
BMIによる適正な値は18.5~25が正常値の範囲とされています。
一番いい健康的なBMIは「22」です。
病気になりにくい健康な値だと言われています。
この標準値から離れた値になればなるほど、病気になりやすい体といえます。
BMI値からの肥満度を見てみましょう。
BMI値が18.5未満の場合は「やせ(低体重)」となります。
BMI値が18.5~25未満の場合は「適正(普通)」となります。
BMI値が25~30未満の場合は「肥満1」となります。
BMI値が30~35未満の場合は「肥満2」となります。
BMI値が35~40未満の場合は「肥満3」となります。
BMI値が40以上の場合は「肥満4」となります。
たとえBMI値が適正で体重や身長の外観が標準であっても、体脂肪率による測定では肥満となることもあります。
このような場合を「隠れ肥満」と言います。
体脂肪率とBMI値の両面から見ることで隠れ肥満を発見することができるのです。
BMIの計算方法は、世界共通のものです。
しかし肥満の判断基準は国によって違いがあります。
WHOの基準によるとBMI25以上が「標準」でBMI値30以上が「肥満」となっています。
適正体脂肪率
先程も述べましたように体脂肪率は低ければいいというものではなく、適正な値があります。
適正な体脂肪率をみていきましょう。
30歳未満の男性について。
適正な体脂肪率は14%~20%となっています。
25%以上になると肥満と言われています。
30歳以上の男性について。
適正な体脂肪率は17%~23%となっています。
こちらも同じく25%以上になると肥満と言われています。
30歳未満の女性について。
適正な体脂肪率は17%~24%となっています。
30%以上になると肥満と言われています。
30歳以上の女性について。
適正な体脂肪率は20%~27%となっています。
こちらも同じく30%以上になると肥満と言われています。
この基準はあくまでも国内大学にて基準値として設定されている値です。
世界的な基準値は定められていませんから、世界共通の認識ではありません。
体脂肪率は適正な値の範囲にあることが望ましいです。
もしも体脂肪率が高すぎてしまうと当然「肥満」となり、成人病などの病気を誘発しやすくなってしまいます。
逆に体脂肪率が低すぎても体温が低下して、血の巡りが悪くなって冷え性になったり、筋肉を分解して作られるエネルギーも減るので筋力が減ったりしてしまいます。
特に女性の場合は、体脂肪率などが影響してホルモンバランスが崩れることがあります。
ホルモンバランスが崩れてしまうと、生理が不順になったり、早期に閉経してしまったりすることがあります。
健康のためにも適正な体脂肪率を保つことが望ましいのです。
体脂肪率とは
最近では体重を量ると同時に体脂肪率も測ることができる体重計が家庭でも主流となってきています。
体脂肪率とは、体重に対して体脂肪がどれくらいの割合であるかを計算したものです。
つまり自分の体重の中で何%が体脂肪なのかを測定したものです。
この体脂肪率によって、肥満度を知ることができます。
一般の成人男性の場合、体脂肪率が20%以上で軽度肥満、体脂肪率が25%以上で中度肥満、体脂肪率が30%以上で重度肥満と言われています。
男性の平均は10%~19%です。
女性の場合、体脂肪率が30%以上で軽度肥満、体脂肪率が35%以上で中度肥満、体脂肪率が40%以上で重度肥満と言われています。
女性の平均は20%~29%です。
ちなみに肥満とは、体の中に体脂肪が増えすぎてしまった状態のことを言います。
昔は体脂肪率の測定も困難で気軽にその値を知ることはできませんでした。
体脂肪計が一般に普及するようになったのは最近のことです。
体脂肪率は低ければいいと言うものでもありません。
あまりに低すぎても体温が低下したり、筋力が低下したりするのでよくありません。
体脂肪率の計算方法は、「体脂肪量÷体重×100」となっています。
家庭用の体脂肪計は多く流通しています。
気軽に測ることができますから、自分の体脂肪率をチェックしてみましょう。
体脂肪率を知ることによって自分の体脂肪の量を知って肥満度がわかるだけではなく、体脂肪率の意味自体についても理解して、体の状況を把握して健康管理をする助けとなります。
健康増進型肥満について
肥満は様々な病気を引き起こす大きな要因のひとつです。
メタボリックシンドロームという言葉が広く知られるようになり、会社でもメタボ検診が始まりましたね。
病気を防ぐため、というよりはメタボ検診でひっかからないために、これまでに紹介したようなスープダイエットを実践している人も少なくないでしょう。
今までダイエットは若い女性のものというイメージが強かったのですが、メタボが話題になってからは中年男性にまでダイエットが広がっていったような気がします。
さて、太った人を見ると「あの人、肥満だわ」と言う人もいますが、具体的に肥満とは体脂肪が増え過ぎた状態を言います。
通常、肥満を見る目安となるのが「BMI」という、身長と体重から割り出される数値になります。
BMI値は、体重(キロ)÷{身長(メートル)×身長(メートル)}で計算し、18.5未満が痩せすぎ、18.5以上25未満が普通、25以上が肥満と判定されます。
もっとも病気の少ない値が22になるので、BMI値22が標準とされます。
身長と体重のみで計算されるBMI値では、例えば筋肉質で体重が重くなっている人は値が高くても肥満にはならない、などの例外もあります。
しかしこの値はほとんどの人には当てはまる目安となるので、日頃の体重管理に役立てるとよいでしょう。
肥満には「皮下脂肪型」と「内臓脂肪型」があり、前者の皮下脂肪型は洋ナシ型の体型になり女性に多いタイプです。
内臓脂肪型は男性に多く、リンゴ型肥満とも呼ばれます。
見た目に太っているイメージなのは皮下脂肪型ですが、生活習慣病などの原因となりやすいのは、この内臓脂肪型肥満なのです。
しかしなかなか落ちない皮下脂肪に比べ、内臓脂肪は食生活の改善によって落ちやすいという特徴があります。
そのため野菜スープを利用したダイエット法の効果も現われやすくなります。
メタボ検診を突破するためだけでなく恐ろしい生活習慣病を未然に防ぐためにも、今一度食生活を見直して余分な脂肪を落として行きましょう。