Posts Tagged ‘細胞分裂’

抗がん剤は正常細胞も攻撃する?

今までお話してきたように、抗がん剤治療は、細胞分裂が早いスピードで行われている細胞を攻撃し、死滅させること治療です。
そして残念ながら、がん細胞と正常な細胞とは、その構造がとても似ていて、双方を区別することが出来ません。
ですから、抗がん剤という薬剤はがん細胞と一緒に、少なからず正常な細胞も攻撃してしまいます。
そして、細胞分裂がさかんな組織がよりダメージを受けます。
それが副作用となって症状に現れるのです。
では、細胞分裂がさかんな組織であり、抗がん剤によって攻撃されてしまう部分は体のどこになるでしょうか?
それは、胃、腸などの消化器です。
特に粘膜がそうです。
消化器系の粘膜が攻撃され、弱ってくると、症状としては吐き気や嘔吐となって現れます。
そして更には食欲不振になったり、口内炎が出来たり、下痢をしたり、便秘になったりします。
また味覚異常を起こすこともあります。
そして骨髄もダメージを受けやすい部分と言われています。
これが攻撃されると血液の中に含まれる白血球、血小板の数が減ってしまうのです。
また、毛根細胞も分裂が活発ですから、これが攻撃されると脱毛になったりします。
こうして抗がん剤によって、攻撃を受けやすい組織が阻害され、結果、副作用となって症状が出てきます。
副作用はコントロールしながら、上手に抗がん剤治療を続けることが大切です。
副作用だけでなく、効果ときちんと出るようなら、なおさら副作用と上手く付き合って行かなければなりません。

抗がん剤が辛くなったら・・・

Be the first to comment - What do you think?  Posted by  Date: 木曜日, 1月 7, 2010

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抗がん剤治療と脱毛

がんの抗がん剤治療に使われる抗がん剤、その副作用は、みなさんいくつかご存知でしょう。
中でも一般的に知られている副作用が脱毛ですよね。
がん治療をしている患者さんで、髪の毛がまったくなくなってしまったケースもよくテレビなどで見かけます。
抗がん剤を使用すると、どうして髪の毛が抜けてしまうのでしょうか?
それは抗がん剤が人間の細胞の中でも、すごいスピードで細胞分裂するものを攻撃するように作られているからです。
その早いスピードで細胞分裂しているものが、正しく、がん細胞なのですが、なんと毛根の細胞も分裂のスピードが速いのです。
このため、毛根細胞も抗がん剤に攻撃されてしまうので一時的ですが毛が抜け落ちてしまいます。
抗がん剤治療では副作用による脱毛というものは一時的です。
治療が終わればまた毛が生えてくるのですから、これは我慢するしか無いようですね。
ですが女性にとってはとてもつらいことです。
女性にとっての抗がん剤治療はつらい治療であることは否定できません。
抗がん剤にはどれくらいの種類があるのでしょうか?
それは現在、6種類あります。
まず代謝拮抗剤、アルキル化剤です。
そして白金製剤に、抗がん性抗生物質、それに、植物アルカロイド、そして分子標的治療薬です。
白血球が減少してしまう副作用を持つ抗がん剤もあるのです。
白血球がもし少なくなったとしたら免疫力が落ちるということです。
抗がん剤治療をしている間は感染にも気をつけなければいけません。
病室を隔離したり、スタッフも患者を感染させないよう、十分に注意を払わなければなりません。

抗がん剤が辛くなったら・・・

Be the first to comment - What do you think?  Posted by  Date: 日曜日, 12月 27, 2009

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