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抗がん剤の副作用とグレード その1

残念ながら抗がん剤治療における過程で死亡はありえることです。
「肺がん治療薬イレッサ」による薬剤事件は代表的なものであり、ご存知の方もいらっしゃると思います。
他にも、抗がん剤治療の副作用で心配される症状は、貧血、または白血球、血小板が少なくなってしまう血液毒性、それに伴う感染症、出血などがあります。
また、心毒性になることで重症な不整脈、心不全を引き起こすこともあります。
腎毒性が引き起こす腎不全、肝毒性でなってしまう肝不全、そして消化管粘膜障害によって起こされる腸炎などが死亡に繋がるケースがあります。
抗がん剤治療に伴う副作用、これがレベルで示されていることをご存知でしょうか?
段階として1から5まであるのです。
この副作用の段階が上がるに連れて、抗がん剤投与により死亡してしまうリスクが強くなるということです。
アメリカには「National・Cancer・Institute」、通称NCIと呼ばれる機関があります。
このNCIが定めている有害事象判定基準というものがあります。
これは英語で「Common・Toxicity・Criteria・of・Adverse・Effect」、通称CTCAEと呼ばれるものなのです。
このVersion3が、抗がん剤の有害事象の評価に使われます。
そこで定められているグレード0からグレード5の6段階の評価があり、グレード0が正常な状態で、上になるほど危険で、グレード5が死亡ということになります。

抗がん剤が辛くなったら・・・

Be the first to comment - What do you think?  Posted by  Date: 土曜日, 1月 16, 2010

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薬害イレッサ訴訟

以前、抗がん剤治療に関してこんな事件がありました。
2002年、イレッサという抗がん剤には重い副作用があることをわかっていながら、国はこれを承認しました。
イレッサの販売を続けたことが、被害を拡大させてしまったのです。
副作用で苦しむ患者たち、またすでにこのイレッサの副作用で死亡した患者の遺族たちが、アストラゼネカという製薬会社と国を相手に損害賠償を求めていました。
これを「薬害イレッサ訴訟」と言います。
製薬会社である、大阪のアストラゼネカが販売していた抗がん剤、イレッサは、2002年に発売されました。
発売当時は、副作用が少なくて手軽に自宅で使える新薬と話題を呼びました。
これを待っていた患者さんたちもいたでしょう。
ですが、発売から、わずか2ヶ月後のことです。
イレッサによる抗がん剤治療をしていた26人が副作用と思われる間質性肺炎等を発症しました。
そして残念なことに、その中で13人が死亡してしまったのです。
その後も続けて、副作用を発症した人は急増しました。
2008年3月までには1916人が発症して、その中の734人が死亡したということです。
この抗がん剤、イレッサが厚労省から承認されたのは2002年7月です。
申請してから、なんと半年後に承認されたという、スピード承認でした。
原告弁護団によると、承認された時、製薬会社側は、動物実験によって重い副作用があることをすでに知っていたと言います。
実は海外、日本国内で人間も死亡した臨床ではない例もあったそうです。

抗がん剤が辛くなったら・・・

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