Posts Tagged ‘患者’

抗がん剤治療の副作用とグレード その3

抗がん剤治療の副作用を我慢できる人、出来ない人と患者によって個人差はあります。
我慢強くない人でも、抗がん剤治療の効果がとても出ていますよと言われれば、多少辛くても我慢してしまうでしょう。
効果より先に副作用が出てしまうこともあります。
副作用が耐えられないほどつらいようでしたら、担当医に早めに言うことも大切です。
さて、先ほど、抗がん剤の副作用についてグレードの6段階で表わすことをお話しました。
このように有害である抗がん剤治療の副作用は、その治療行為との因果関係も深くかかわりがあると思われがちですが、実はこれとは関係なく評価が出されます。
これはどういうことなのでしょう?
治療行為との因果関係はまた別の方法で示されているということです。
治療との因果関係は、「間違いない」、英語では「difinite」、「関係が薄い」英語では「unlikely」、とグレードとは別の評価があるのです。
これは有害である事象ごとに因果関係を評価しています。
記載する方法としては例として「白血球減少 グレード3」「因果関係、間違いない」のように書かれるのです。
医療機関ではCTCAEで示されたグレードなどどのように活用しているのでしょうか?
CTCAEに従った有害事象の問診表を、治療終了後に患者に記入してもらっているところもあります。
こうしてデータベースを作成し、各治療コースのデータが見られるようにして活用している病院もあるということです。

抗がん剤が辛くなったら・・・

Be the first to comment - What do you think?  Posted by  Date: 月曜日, 1月 18, 2010

Categories: 抗がん剤治療   Tags: , , , ,

薬害イレッサ訴訟

以前、抗がん剤治療に関してこんな事件がありました。
2002年、イレッサという抗がん剤には重い副作用があることをわかっていながら、国はこれを承認しました。
イレッサの販売を続けたことが、被害を拡大させてしまったのです。
副作用で苦しむ患者たち、またすでにこのイレッサの副作用で死亡した患者の遺族たちが、アストラゼネカという製薬会社と国を相手に損害賠償を求めていました。
これを「薬害イレッサ訴訟」と言います。
製薬会社である、大阪のアストラゼネカが販売していた抗がん剤、イレッサは、2002年に発売されました。
発売当時は、副作用が少なくて手軽に自宅で使える新薬と話題を呼びました。
これを待っていた患者さんたちもいたでしょう。
ですが、発売から、わずか2ヶ月後のことです。
イレッサによる抗がん剤治療をしていた26人が副作用と思われる間質性肺炎等を発症しました。
そして残念なことに、その中で13人が死亡してしまったのです。
その後も続けて、副作用を発症した人は急増しました。
2008年3月までには1916人が発症して、その中の734人が死亡したということです。
この抗がん剤、イレッサが厚労省から承認されたのは2002年7月です。
申請してから、なんと半年後に承認されたという、スピード承認でした。
原告弁護団によると、承認された時、製薬会社側は、動物実験によって重い副作用があることをすでに知っていたと言います。
実は海外、日本国内で人間も死亡した臨床ではない例もあったそうです。

抗がん剤が辛くなったら・・・

Be the first to comment - What do you think?  Posted by  Date: 火曜日, 1月 5, 2010

Categories: 抗がん剤治療   Tags: , , , ,

抗がん剤治療は重要な治療法

抗がん剤治療は、外科手術や、放射線治療と同じように、現在の医療ではがんを治療するための重要な治療法の1つです。
みなさんもご存知のように、抗がん剤と言えば、必ず副作用が出るというイメージがあります。
それは確かにそうなのですが、患者が副作用に苦しまないよう、抗がん剤の研究は日夜続けられ、常に進歩しています。
もちろん抗がん剤も、新薬がいろいろと開発されています。
新薬に効果を期待する患者さんも多くいるでしょう。
また、今、使われている抗がん剤でも、なるべく副作用を少なくするような投与の方法が研究されています。
これは患者の苦痛を少し手も減らそうという努力です。
抗がん剤はどんなものも多少の副作用が出る危険性はあります。
ですが危険性ばかりでなく、体の中でがんの進行をおさえる効果も進歩し続け、現在はがん治療に大きな効果をもたらしています。
もちろん、抗がん剤の効果は、症状や患者の年齢、その他様々な要素で違ってきますが、昔のように、がんは不治の病と言われていたものから大きく変わりました。
白血病さえも抗がん剤で半分は完治できると言われています。
残念ながら白血病で亡くなる方もいらっしゃいますが、白血病を克服して、社会復帰する人も沢山いらっしゃるのです。
これらのケースでも抗がん剤治療の結果だと思います。
副作用が付きものだと言われる抗がん剤治療、脱毛やひどい吐き気などが起こってしまう患者さんもいるようですが、がん死滅の効果も期待できる重要な薬剤なのです。

抗がん剤が辛くなったら・・・

Be the first to comment - What do you think?  Posted by  Date: 木曜日, 12月 31, 2009

Categories: 抗がん剤治療   Tags: , , , ,

がんと抗がん剤治療

抗がん剤は、日本でも50年くらい前からずっと使用され続けている薬です。
これは体内のがん細胞を死滅させる効果があります。
また研究や開発も進められ、進化を続ける抗がん剤、またその種類も増えています。
そもそも、がんの治療法には、外科の手術や放射線での治療、化学療法、またはホルモン療法など様々な方法があります。
その中の化学療法に抗がん剤を使っての治療は含まれます。
抗がん剤と言うと、副作用のことを一般の方でもよくご存知でしょう。
どうも副作用が強いイメージがありますよね。
現在、がん治療に使用されている抗がん剤には、あまり副作用が現れないものもあるようです。
ですが、やはり多くの抗がん剤は必ず副作用が伴います。
不思議なことに、同じ抗がん剤を同じ症状の人に使ったとしても、現れる副作用は、患者によって個人差が出てきます。
そこが抗がん剤を使った治療の難しいところなのでしょう。
もし抗がん剤治療を始めるとしたら、どうしても気になるのは副作用のことですよね。
副作用には、抗がん剤を投与して、すぐに出てくる症状もあります。
また、時間が経ってから副作用が出るものもあります。
がん治療を長く続けていたら、途中から副作用が出てきたというケースもあり、それは人それぞれのようです。
抗がん剤治療をすると決めたら、その副作用には耐えていかなければならないのですが、患者にとっては苦痛でしょう。
副作用がまったく無いという夢のような抗がん剤が出てくることをみんな期待していますが、現実的には難しいようです。

抗がん剤が辛くなったら・・・

Be the first to comment - What do you think?  Posted by  Date: 金曜日, 12月 25, 2009

Categories: 抗がん剤治療   Tags: , , , ,