ユーザー車検の心構え
車検は、車検証の有効期限が切れる(有効期間の満了する日)欄に記入されている月日の30日前あたりから検査を受けることが可能となっています。
近年はフロントガラスの上の方に貼り付けられているシールに有効満了日が記載されているものもあります。
注意点としては、30日より前に車検を受検してしまうと、次の車検の有効期限が短くなってしまいます。
これはとてももったいないことですよね。
また、逆に車検の有効期限を過ぎてしまうと、道路交通法的には公道を走行することはできなくなりますし、日数が大幅に超過してしまうと自賠責保険なども有効期限が切れてしまう場合があり、その場合は24ヵ月分ではなく25ヶ月分を支払わなくてはなりません。
したがって、車検の有効期限を十分に確認し、前もって準備を行うことが必要です。
車検の有効期限の終わるぎりぎりに車検を受けようとすることはとてもリスクを伴います。
急な仕事や体調悪化で、前もって予約はしていたにも関わらず、当日に行けなくなったなら、それだけの為に車検の有効期限が失効してしまいます。
また次の予約が、翌日に予約できるとは限りません。
季節によって(特に春)には7~10日以上も後になってしまうときがあります。
そういう場合は車検の有効期限切れの車となってしまいますので、道路交通法的に公道を走行することは違法となり、車を運転できなくなってしまいます。
また、車検を行った日に絶対に合格するとは言えません。
なにかしらの整備が必須になった場合も、もし受付を終了させていれば何日間か可能になるときもありますが、そうでない場合はやはり、公道を走行ことは違法行為になってしまいます。
気持ちの余裕を持って車検を受けるためにも、事前に計画を立てて行いましょう。
予備車検
予備車検とは、車検場と同じようなブレーキ・サイドスリップ・スピード・ライト・排ガスの検査ができる施設をもつ工場で、前もって点検と整備を実施することです。
これは車検時に使用する記録簿の「テスター」に該当する検査項目です。
これらの点検は特別な機械が必要で、一般の人が点検する事は大変困難なので、ぜひ予備車検を利用した方がスムーズに進むと思います。
特に、ユーザー車検の時は、サイドスリップ検査とライトの光軸検査は、もっとも不合格になりやすい項目なのです。
前もって予備車検によって点検・整備してもらっておけば、たとえそのとき不合格であっても、その場で合格になるように整備・調整をしてもらう事が可能となります。
もしも予備車検を受けるときには、予備車検を受ける前に、タイヤの空気の圧力は正常な圧力に調整しておいてください。
サイドスリップを点検し、調整した後にタイヤの空気圧を調整してしまうと、サイドスリップが弱冠変わってくる可能性があります。
さらに、排ガスの検査をしたときの検査結果は「公害発散防止装置」などの点検や、触媒装置の検査結果ともなります。
このときの点検結果は、点検整備記録簿の二酸化炭素、炭化水素濃度のところに記入をしてください。
予備車検はユーザー車検の日に実施しても問題ありませんが、実は予備車検を受ける人も多くいます。
そのときは、ユーザー車検を予約している時間からたっぷり余裕をもって、予約の時間に間に合うようにしてください。
ユーザー車検の予約
検査場では日々、決められた時間の中でたくさんの自動車の検査が実施されています。
1日に検査可能な数量には限度があります。
したがって、ユーザー車検を受けるには事前の予約が必要です。
ユーザー車検の事前予約は電話での予約以外に、現在ではインターネットでの予約も可能になっています。
ユーザー車検をインターネットで予約される人は、国土交通省(http://www.kensayoyaku.mlit.go.jp/CarAnswer/app)で検査を受けられる検査場を調査し、検査予約に書かれている電話番号におかけ下さい。
・ユーザー車検の予約は、ユーザー車検を受ける当日の約2週間前から予約が可能ですが、1日に検査できる車の数には限度があります。
ユーザー車検の前になると予約がいっぱいになり、予定したい日に予約が取れないケースもあります。
ユーザー車検の日が決定しましたら、できる限り早く予約をしてください。
・ユーザー車検の予約が済むと、番号が通知されます。
これはユーザー車検のときに自動車検査表に書き込むことがありますので、絶対にメモを取って控えておいてください。
・ユーザー車検は、車検証の期限が失効する1ヶ月前から受験する事が出来ます。
しっかりとゆとりを持ってユーザー車検を受けるようにしてください。
車検の期限失効の前にユーザー車検を受け、もしも合格しなかった場合、再度整備が必要になり、もう一度検査を受けるまでに車検証の有効期限が切れる事もあります。
もしも期限が失効した場合、市区町村役所で仮のナンバーを交付してもらわないと、運転する事ができません。
・ユーザー車検を受けるまでには、点検をして、整備などをする必要があります。
そのような点検や整備にかかる時間も考慮のうえ、ユーザー車検の指定日を決めてください。
・ユーザー車検の予定日が変わって、予約を取った日にユーザー車検が受けられなくなった場合には、予約取り消しも可能です。
しかし、予定日前の予約取り消しは、他の人のご迷惑になりますので、早めにお願いします。