美白成分-エラグ酸
エラグ酸は、ゲンノショウコ、ユーカリ、ナッツ類、イチゴなどのベリー類、ザクロなどに含まれているポリフェノールの一種です。
アメリカではガン細胞の自然死を促進させるとして話題になっています。
日本では、ライオンがイチゴの美白効果から、その美白成分であるエラグ酸を発見し、美白化粧品としての開発を始めました。
1996年には美白成分として医薬部外品の認定を受けました。
肌の表皮にあるメラノサイトという細胞内で、酵素チロシナーゼが活性化することで、チロシンからメラニン色素が生成されます。
エラグ酸は、チロシナーゼのなかの銅イオンをうばい去ることで、チロシナーゼが活性化することを阻害し、メラニンの生成を抑制します。
その美白効果は、「肌の漂白剤」とも言われているハイドロキノンと同等ともされています。
しかも、もともとは天然植物成分であることから、刺激の強いハイドロキノンとは違い、サプリメントとして食べることが出来るほど安全といわれています。
ただし、イチゴに含まれているエラグ酸は非常に微量で、抽出も困難であることから、化粧品に配合されているエラグ酸は、南アフリカや南米ペールに生息しているマメ科の植物「タラ」の実から抽出されたものが使われています。
現在の日本の医学規制においては、ハイドロキノンと同程度の美白効果を出すほどエラグ酸の濃度を上げて配合することが出来ないそうです。
そのため、残念なことに、驚異的と呼べるほどの美白効果を体験することは不可能となっています。