短期集中型ファイトケミカルの働き
スープダイエットの結果として体重が減った、体が軽くなった、などを実感できる人も多いのですが、自分では感じない部分でも体質の変化は起きています。
短期集中型スープダイエットでは、1週間の食事の主役をスープにして炭水化物や糖分を減らすことで、太る原因であるカロリーを減らすことが第一の目的となります。
また摂取カロリーを減らすためだけに野菜のスープを食べるのではなく、野菜に含まれるファイトケミカルを効率的に摂取できるというのも、スープダイエットの特徴です。
ファイトケミカルは、植物に含まれる香りや苦味、色などの物質のことで、ポリフェノールやフラボノイドなどがそれに含まれます。
ファイトケミカルには抗がん作用、免疫作用、抗酸化作用という三大作用があります。
中でも抗酸化作用は体の老化防止に大切な働きで、私たちの体に様々な病気を引き起こす活性酸素を抑えることで健康を保ってくれます。
私たちの体では絶えず活性酸素が発生しているので、野菜のファイトケミカルを効率的に吸収してこの活性酸素と戦ってもらいたいところです。
しかしこのファイトケミカル、野菜ならどんな食べ方をしても体に吸収できるかと言うと、そうではありません。
ファイトケミカルはセルロースという繊維で出来た膜に覆われていて、生野菜のままではこの膜が壊れにくく効率的に吸収できないのです。
生野菜や野菜ジュースで摂取しても上手く吸収されないファイトケミカルも、煮込んでスープにすると膜が壊れてスープに染み出し、多くのファイトケミカルを摂取することができます。
これこそが、短期集中型スープダイエットは痩せるためだけでなく、体を健康にするためにも有効な方法であるというひとつの理由です。
野菜スープの魅力
テレビで「私はこのダイエット法で痩せました」という特集が取り上げられると、あっという間にそのダイエット法が広まりますよね。
例えばココアとかブラックチョコレート、バナナやきな粉など、放送終了後には飛ぶように売れ、スーパーではすぐ品切れ状態になってしまいます。
しかしそれもほんの少しの間だけ。
しばらくすると、あれほど多くの人があちこち駆け回って探していた食材も、何ごともなかったかのように普通にスーパーの棚に並んでいます。
そんないくつかのダイエット法の中で、スープダイエットという方法があることはご存知ですか?
「脂肪燃焼スープ」「毒出しスープ」などスープを飲んでダイエットしよう、というこの方法も過去に話題になったことがあります。
ただ、スープダイエットと言ってもその方法はいろいろあり、普段の食事のメインをスープに変えていくもの、1週間だけ集中してスープと決められたメニューの食事にするもの、毎日の食事の前にスープを飲むものなどがあります。
どの方法にも共通しているのは、主役が野菜スープである、ということです。
スープは汁も一緒にいただくので、お腹がふくれて満腹感が得られやすいという利点がありますが、何よりも野菜の持つ様々な力をそのままいただけるというのが一番のメリットでしょう。
野菜は天然のサプリメントと言われるほどビタミンAやビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、そしてカルシウムやカリウム、鉄などのミネラルが豊富に含まれています。
野菜スープにすると、水溶性の栄養素が溶け出したスープまで飲むことができるため、野菜の栄養を無駄なく摂取することもできます。
また普段から十分な野菜を摂ることがなかなか難しい現代では、食物繊維も必然的に不足気味になっていますので、それを補う意味でも野菜スープを定期的に食べると言うことは重要なポイントとなります。
植物性食品に含まれる香りや苦味、辛み、色素などの成分をファイトケミカルと呼びますが、このファイトケミカルが吸収できることも野菜スープの大きな魅力です。
ファイトケミカルには、抗酸化作用、抗がん作用、免疫作用という重要な働きをしている、と言われているのです。
天然サプリ=野菜の様々な働きを知り、野菜スープに少し魅力を感じていただけたでしょうか?