おもちゃの役割
子供の遊びというものは、単に本能的な楽しさを得るための物ではありません。
身体と心の発育に大きな影響を与える物です。
子供は遊びの中から、考える力、判断力、洞察力、嗜好など、将来の自分を形成していく様々な能力を身につけていきます。
つまり、子供の遊びとは教育そのものなのです。
そして、子供の遊びに大きな影響を及ぼすのがおもちゃです。
子供は色々な遊びをするものですが、早ければ0歳からでもおもちゃを使って一人で遊びます。
おもちゃは、子供の想像力や創造力を引き出すアイテムであり、格好の遊び相手でもあります。
親が子供と遊ぶ事は非常に良い事ですが、子供が起きている間ずっと相手をしているわけにはいきません。
そういった時、おもちゃは親の代わりに子供と遊んでくれる格好の相手となります。
おもちゃは、子供の教育を行う先生であり、親の代わりに遊んでくれる最初の友達でもあります。
そのおもちゃを、どんな物を買い与えるかという事は、子供にとって非常に大きな影響を及ぼす選択となるでしょう。
たかがおもちゃ、と考える人も多いかもしれませんが、実際にはそんな事は決してありません。
おもちゃが持つ役割は、決して少なくはないのです。
おもちゃで養われた想像力は、後に様々な事項に生かされていきます。
積み木で色々な物を作っていけば創造する力が養われ、クリエイターとして必要な力を身につけることになるでしょう。
パズルで遊べば、探求する意欲や整合性を取るバランス感覚が養われ、研究者に向いた頭脳になるかもしれません。
無限の可能性を持った子供は、木のおもちゃによってその能力を少しずつ開花していくのです。