求人情報で仕事を探す前に
仕事の求人情報で自分に合ったものを探す為には、自分が仕事に求めているものをきちんと理解する必要があります。これは職種一つ取り上げても言える事ですが、はっきりと自分の仕事に対するニーズが見えていないと、就職というものが具体的に掴めないでしょう。就職したとしても理想と現実のギャップに挟まれ、再び求人情報で仕事を探す破目になってしまうことも考えられます。予め、求人情報で仕事を選ぶ前に自分の適職イメージを具体的にしておきましょう。自分に合った仕事や自分の経験や資格を活かせそうな仕事を絞ってみましょう。さらに将来に向けての資格支援や育児休暇制度などが整っているかなどの福利厚生や待遇、もちろん各種保健にも注目して比較検討するのも良いでしょう。何も考えずに求人情報を追っていると、給料や通勤距離ばかりについ気を取られてしまうかもしれません。短期のパートを探しているのではない限り、仕事内容や会社の風土もしっかり吟味することが大切です。噂や会社のネームバリューにとらわれず、自分の目で会社を見極める力も必要になります。出来るだけ求人情報で仕事を探す場合に参加したほうが良いのが、多くの会社の説明会や面接会です。まめに就職フェアなどに顔を出すのも良い方法だといえます。きちんと自分にあった仕事を見つける為にも、上手に求人情報は活用することをおすすめします。
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薬害イレッサ訴訟
以前、抗がん剤治療に関してこんな事件がありました。
2002年、イレッサという抗がん剤には重い副作用があることをわかっていながら、国はこれを承認しました。
イレッサの販売を続けたことが、被害を拡大させてしまったのです。
副作用で苦しむ患者たち、またすでにこのイレッサの副作用で死亡した患者の遺族たちが、アストラゼネカという製薬会社と国を相手に損害賠償を求めていました。
これを「薬害イレッサ訴訟」と言います。
製薬会社である、大阪のアストラゼネカが販売していた抗がん剤、イレッサは、2002年に発売されました。
発売当時は、副作用が少なくて手軽に自宅で使える新薬と話題を呼びました。
これを待っていた患者さんたちもいたでしょう。
ですが、発売から、わずか2ヶ月後のことです。
イレッサによる抗がん剤治療をしていた26人が副作用と思われる間質性肺炎等を発症しました。
そして残念なことに、その中で13人が死亡してしまったのです。
その後も続けて、副作用を発症した人は急増しました。
2008年3月までには1916人が発症して、その中の734人が死亡したということです。
この抗がん剤、イレッサが厚労省から承認されたのは2002年7月です。
申請してから、なんと半年後に承認されたという、スピード承認でした。
原告弁護団によると、承認された時、製薬会社側は、動物実験によって重い副作用があることをすでに知っていたと言います。
実は海外、日本国内で人間も死亡した臨床ではない例もあったそうです。
抗がん剤が「効く」とは治ること?
抗がん剤治療を行う場合に使われる言葉で少し気になることがあります。
それは、この抗がん剤は「効果がある」または、この抗がん剤は「効く」と言いますが、これは具体的には完治するということなのでしょうか?
例えば、薬局の店頭で薬を購入するときに「頭痛に効く薬を下さい」と言って、お店の人にお勧めの薬を出してもらいます。
この場合の「頭痛に効く」とは頭痛が治るという意味で使っています。
このように「薬が効く」という言葉は、世間一般では病気が治る意味で使われています。
ですが、抗がん剤治療においては、これはちょっと違ってくるのです。
あるケースとして、肺がんの患者に抗がん剤のイレッサを投与したとしましょう。
肺がんの場合、CT画像診断などで、がん細胞が以前撮影時より半分に以上、小さくなっていた場合は抗がん剤の効果があった、薬が効いたと判断するのです。
がん細胞の縮小が見られた期間が、単なる一時的なものであったとしても、薬が効いたことになります。
もちろん、その後に、またがんが進行して、拡大してしまい、半分になったものが、また元の大きさまで戻ってしまっても、一度小さくなったのですから、これは抗がん剤の効果があったということになります。
結果、抗がん剤治療での「効果がある」という言葉、完治するという意味ではなくなりますね。
ですから、抗がん剤が効くということは、「延命が出来た」または「がんが小さくなった」という意味で使われていることになります。
もちろん、抗がん剤治療でがんが完治するケースも多数ありますので、誤解なさらないようにして下さい。
抗がん剤治療とQOLの改善
抗がん剤治療は、その薬の強い効果を期待し、沢山の量の抗がん剤を使用した場合、それに伴って副作用も、とても強くなってしまいます。
それは、抗がん剤が、がん細胞だけではなくて、正常細胞も同時に攻撃するからです。
良い細胞もダメージを受けて、様々な症状が出てきます。
それが副作用となります。
こうしたことから、抗がん剤治療にはその効果と、それに伴う副作用、双方のバランスを考えて投与しなければならない難しい治療と言われています。
患者さん一人一人によってケースは様々でしょうから、余計に難しいですよね。
抗がん剤を投与したことで、上手くがん細胞を抑制できたとしましょう。
ですが、そのために副作用で患者さんが長く苦しむのであれば、これは良いことと言えるでしょうか?
例えば高齢者など、残りの人生を副作用で苦しむことになれば、ご家族も抗がん剤治療を考え直すかもしれません。
そこで、抗がん剤を投与する際は「QOL」の改善を考えることが必要と言われています。
Quality Of Life、これは生活の質という意味です。
せっかくがんを治療していても、ひどい副作用に苦しみ続けることは、患者さんのことを考えると、正しい治療とは言えない気がしますから。
QOLの改善の方法として多剤併用療法と呼ばれるものがあります。
これは副作用をなるべく抑えられるよう、そして抗がん剤の効果を高められるように、いくつかの抗がん剤を組み合わせ投与する治療法です。
これらの組み合わせた抗がん剤で、どのように効果が期待出来て、どのような副作用になるのか、病院側から説明を受けて、納得してから抗がん剤治療に入ることが大切です。
抗がん剤治療はどんな時に必要?
抗がん剤治療はどういった場合に行われているのでしょうか?
がんが早期に発見され、がん細胞がわずかな狭い範囲内に留まっているケースはどうでしょうか?
こうしたケースは、外科手術により切除したり、または放射線を使っての治療も有効だと言われていますから、抗がん剤は使いません。
ですが、がん細胞が増加すると伴に、リンパや血液と一緒に、がん細胞は全身に渡ってしまいます。
このようなケースでは、限られた部分の局所的な治療では追いつきませんので、全身に効果をもたらす治療法が必要であり、それが抗がん剤治療なのです。
抗がん剤には元々、がん細胞を死滅させたり、がん細胞の増殖を抑える効果があります。
ですから、がん細胞の進行を抑えることができるのです。
それに、がん細胞が、活発に細胞分裂を続けて増えている時が、一番抗がん剤が効くと言われています。
注射や点滴、服用することで体の隅々まで薬剤が行き届きます。
抗がん剤が効きやすいがんと、効きにくいがんもあります。
急性白血病や、悪性リンパ腫、または小児がんなど、これらのがんは、抗がん剤だけで完治するケースもありますから、抗がん剤の威力が証明されていますね。
乳がん、胃がん、それに前立腺がんは、抗がん剤治療はかなり効果を上げているというデータもある一方、膀胱がん、すい臓がんなどは、効果があまり出ないようです。
これには見つけにくいがんであることが、関係しているのでしょうか。
外科手術に補助的な治療法として、抗がん剤治療が併用される場合もあります。
抗がん剤治療と脱毛
抗がん剤治療では髪の毛が抜け落ちてしまう人が多いようですが、これも副作用の症状です。
残念ながら、抗がん剤という薬剤はがんを治す特効薬というわけではありません。
もちろん中には抗がん剤治療で、がんが完治する患者さんもいるでしょうが、がんの進行を遅らせたり、患者さんの苦痛を緩和させることも抗がん剤の効き目と言われています。
抗がん剤治療の副作用で、みなさんもご存知のように脱毛が起こります。
治療中の患者さんで、すべて髪の毛が抜け落ちてしまった方も多いと思います。
特に女性の患者さんはこの脱毛の副作用は精神的につらいでしょう。
吐き気や他の症状もつらいでしょうが、女性の患者さんは、やはり外見を気にするものです。
帽子をかぶったり、カツラをつけたり、なんとか前向きに対処して、がんばって治療を続けて欲しいものです。
このようなケースでカツラが必要な場合は「夏目雅子ひまわり基金」で無料貸し出ししてくれるそうですから、これは嬉しいサービスですよね。
抗がん剤という薬は、がん細胞のように細胞分裂の早い細胞にダメージを与えるように作られていますので、良い細胞であっても早い細胞分裂のため、抗がん剤に攻撃されてしまう細胞もあるのです。
それが毛根の細胞なのです。
抗がん剤ががん細胞だけを選んだり、見分けてから攻撃することは出来ないので、良い細胞も一緒に攻撃され、ダメージを受けてしまいます。
ですが抗がん剤の量によっても脱毛の症状は軽減するとのことです。
そして、抗がん剤の使用をやめたらまた、毛根の細胞は活発に再生しますので髪の毛が生えてきます。