健康増進型肥満について
肥満は様々な病気を引き起こす大きな要因のひとつです。
メタボリックシンドロームという言葉が広く知られるようになり、会社でもメタボ検診が始まりましたね。
病気を防ぐため、というよりはメタボ検診でひっかからないために、これまでに紹介したようなスープダイエットを実践している人も少なくないでしょう。
今までダイエットは若い女性のものというイメージが強かったのですが、メタボが話題になってからは中年男性にまでダイエットが広がっていったような気がします。
さて、太った人を見ると「あの人、肥満だわ」と言う人もいますが、具体的に肥満とは体脂肪が増え過ぎた状態を言います。
通常、肥満を見る目安となるのが「BMI」という、身長と体重から割り出される数値になります。
BMI値は、体重(キロ)÷{身長(メートル)×身長(メートル)}で計算し、18.5未満が痩せすぎ、18.5以上25未満が普通、25以上が肥満と判定されます。
もっとも病気の少ない値が22になるので、BMI値22が標準とされます。
身長と体重のみで計算されるBMI値では、例えば筋肉質で体重が重くなっている人は値が高くても肥満にはならない、などの例外もあります。
しかしこの値はほとんどの人には当てはまる目安となるので、日頃の体重管理に役立てるとよいでしょう。
肥満には「皮下脂肪型」と「内臓脂肪型」があり、前者の皮下脂肪型は洋ナシ型の体型になり女性に多いタイプです。
内臓脂肪型は男性に多く、リンゴ型肥満とも呼ばれます。
見た目に太っているイメージなのは皮下脂肪型ですが、生活習慣病などの原因となりやすいのは、この内臓脂肪型肥満なのです。
しかしなかなか落ちない皮下脂肪に比べ、内臓脂肪は食生活の改善によって落ちやすいという特徴があります。
そのため野菜スープを利用したダイエット法の効果も現われやすくなります。
メタボ検診を突破するためだけでなく恐ろしい生活習慣病を未然に防ぐためにも、今一度食生活を見直して余分な脂肪を落として行きましょう。
短期集中型5日目
短期集中型スープダイエットの5日目は、スープとお肉とトマトを食べる日です。
「ダイエットしているのにお肉を食べていいの?」と思うかもしれませんね。
この日のメニューはダイエット前半では食事内容に物足りなさを感じながらもプログラム通りに頑張って進めてきた自分へのご褒美でもあり、体に栄養を補うためでもあります。
まずいつものスープは少なくても1回は食べるようにしましょう。
コップに8杯程度の水も飲んでください。
お肉については、赤身の牛肉か鶏肉か魚にして、量は350g~700g程度を食べてください。
しかしこれまでに胃袋が小さくなってきているので、これだけの量のお肉は食べられないかもしれません。
そんな時は無理をして350gを食べなくても、実際はそれより少ない量でも問題ありません。
豚肉は脂が多く、ダイエットには向いていません。
この短期集中ダイエットが終わってからも、豚肉は避けている人も多いようです。
肉を調理する時には油を使わないようにし、網焼きにするか肉自体から溶け出る脂で焼くようにしてください。
ローストビーフなどは出来上がった状態で買って来られるので便利です。
鶏肉を食べる場合はささみかムネ肉を使い、塩味か軽くコンソメ味をつけたお湯で茹で細かくほぐすと食べやすいです。
魚を食べる場合にも、焼き魚にすると余分な油を摂らずに済みます。
脂の乗った旬のサンマなどは敬遠してしまうかもしれませんが、調理の際に油を使わなければ、サンマを食べても問題ありません。
このほかトマトも6個までなら食べてOKです。
またこのダイエットでは、5日目までに十分に痩せられたという人はここで終了してもOKです。
もうちょっと痩せたい、という人は最終日7日目まで続けてみてください。