鉄サプリメントの副作用

鉄欠乏気味な女性が少なくないこともあり、鉄サプリメントの需要が高まっています。鉄が足りず貧血気味なのは女性に多いと言われていますが、鉄が足りないと酸素の運搬が十分にできなくなります。個々人の年や男女の違いに関係なく、毎日1.5mgの鉄分が消費されいます。ここに加えて、出産や授乳期間、月経時に鉄分を失う量が加算されます。鉄分は食品からの吸収率がとても悪い栄養素で、食品で1日、12mg 摂取しても実際に吸収されるのは1.5mg 前後です。体内に鉄が欠乏すると疲労回復力が衰えたり、何となく元気が出なかったり、すっきり目覚めることが難しくなるため、鉄を何とかして補充する必要があります。鉄サプリメントに頼って鉄を摂りすぎることにならないように注意してください。鉄サプリメントを大量摂取することによる弊害があるからです。健康維持のためには、鉄の過剰摂取による活性酸素の増加は避けたいところです。遺伝的に鉄の代謝障害があるという方もいます。そういった人が鉄を多く摂取しすぎると皮膚の色素沈着や肝硬変、糖質耐容低下などがあり、鉄の摂りすぎで心臓に不可がかかることもあります。摂取量と比較して排出量が少ないことが鉄代謝障害の特徴であり、300分の1の確率でその障害が存在していますので、気になる人は検査を受けて下さい。サプリメントで鉄を取り入れる際には、自身には鉄の補充が有益なのかどうか、専門医と相談するべきなのかもしれません。