女子ログ 古民家に住まう

そんな中に、頑丈な細木の格子戸、器や盃を散らしたモダンな柄の欄間など、大正から昭和にかけての建具が違和感なくおさまっている。思うに、幾世代もの家族や商売の変遷に合わせて改築を重ねてきたのだろう。そう思うと家の造作一つひとつが語りかけてくるようでいとおしい。現代の注文住宅にはない感覚だ。