ビタミンとサプリメントの歴史

昔と今とではビタミンサプリメントは少しずつ違っています。食品や栄養成分を研究対象といる栄養学は1800年代後半から盛んになり、その頃から見つかったビタミンにはAから順番に名前をつけられるようになりました。サプリメントは元来、アメリカで研究されていました。アメリカはひとたび病院にかかる場合かなりの費用がかかるため、病気を未然に防ぎたいという考え方に基づいてサプリメントの開発が発達しました。日本でサプリメントという言葉が普及して一般に、健康食品・サプリメントが利用されるようになったのはここ20~30年の間と言われています。原因として考えられるのが、欧米化した食生活や健康ブームなどでしょう。現在はスーパーやコンビニエンスストア等で手軽に購入できるサプリメントです。サプリメントの種類は幅広く、健康調整食品、健康飲料など、色々なバリエーションが存在します。健康補助食品はサプリメントという単語が一般化する前からも登場しており、明治期から利用されている肝油などはその代表的なものといえるでしょう。食べるものが少なかった戦後日本では、子供の栄養補助のためにと肝油ドロップを給食の補助的なものとして支給していたようです。今の日本は食べ物余りの時代です。食べ物が不足していない状況下でサプリメントによるビタミンやミネラル補給が注目されているのは、外食やレトルト食品、甘いお菓子や高脂肪食品などによる栄養不足が増えているためです。ビタミンの中でも特にサプリメントとして注目されているのは、ビタミンCやビタミンEの風邪対策、美容効果のサプリメントです。