抗がん剤の副作用とグレード その1
残念ながら抗がん剤治療における過程で死亡はありえることです。
「肺がん治療薬イレッサ」による薬剤事件は代表的なものであり、ご存知の方もいらっしゃると思います。
他にも、抗がん剤治療の副作用で心配される症状は、貧血、または白血球、血小板が少なくなってしまう血液毒性、それに伴う感染症、出血などがあります。
また、心毒性になることで重症な不整脈、心不全を引き起こすこともあります。
腎毒性が引き起こす腎不全、肝毒性でなってしまう肝不全、そして消化管粘膜障害によって起こされる腸炎などが死亡に繋がるケースがあります。
抗がん剤治療に伴う副作用、これがレベルで示されていることをご存知でしょうか?
段階として1から5まであるのです。
この副作用の段階が上がるに連れて、抗がん剤投与により死亡してしまうリスクが強くなるということです。
アメリカには「National・Cancer・Institute」、通称NCIと呼ばれる機関があります。
このNCIが定めている有害事象判定基準というものがあります。
これは英語で「Common・Toxicity・Criteria・of・Adverse・Effect」、通称CTCAEと呼ばれるものなのです。
このVersion3が、抗がん剤の有害事象の評価に使われます。
そこで定められているグレード0からグレード5の6段階の評価があり、グレード0が正常な状態で、上になるほど危険で、グレード5が死亡ということになります。