離職の理由
離職した時には失業保険をもらうことは一般的に知られています。
しかし、離職した理由によって給付金の額が大きく変わってくることを知っている人はそれほど多くありません。
離職した後に離職票と雇用保険被保険者証を持ってハローワークに行くことになりますが、離職の理由の確認が行われる大事な時です。
離職する時に会社が離職証明書を提出するのですが、そこに離職理由を記載するようになっています。
会社が記載している離職理由を確認した上で、ハローワークで異議申し立てをすることができます。
つまり、会社は自己都合と言っているが自分は辞めさせられたと思っているのであれば異議申し立てをすることができるのです。
これは会社に対して申し立てをするのではなくハローワークを通しますから、弱い立場の労働者であっても、申し立てがしやすい仕組みになっています。
雇用保険の理念が労働者の保護と言うことにありますから、当然のことと言えるでしょう。
雇用保険被保険者証の確認も同じようなことです。
会社は雇用保険に加入することが義務ですが、本当に加入しているかどうかはハローワークを通じて確認することもできます。
小さい会社であれば、事業主に対して異議を唱えるような行為はなかなかできないでしょうから、ハローワークが弁護士のような役割をしてくれるのです。
離職理由について異議を唱えた場合は、その裏付けとなる資料が必要となります。
単に口で言うだけではだめなのです。
ですから、離職する前にそのような資料を保管しておくことが大事でしょう。