褐色細胞の活性化で太りにくい体質に

褐色細胞を活性化することで、脂肪がつきにくくなります。加齢によって基礎代謝が下がるのは褐色脂肪の数が年と共に少なくなることによって、脂肪が燃えにくい体になってしまうためです。褐色脂肪が活性化した状態にある人は脂肪をエネルギーとして消費しやすく、太りにくい状態にあります。体内の褐色細胞が十分に活性化されていないという人はカロリーが消費されずに脂肪になってしまいます。褐色細胞が活性化しているかどうかは、遺伝子の作用によってきまります。体内の基礎代謝が小さく、痩せにくい体質にある人は、褐色細胞が変異しているのです。褐色細胞の遺伝子は日本人の約30%で変異をしており、脂肪を溜め込みやすい体質です。体脂肪の減少を目指すには、遺伝子を変えることは無理ですから、褐色脂肪を活性化させるという観点から考えるといいでしょう。一時的に皮膚に冷たい刺激を与えるという寒冷刺激は、褐色脂肪の活性化に一役買います。特に18度程度の冷たい水の中で泳ぐ事が効果があります。この他、褐色脂肪を活性化させるためには、夜更かしを控えて規則正しい生活習慣を送り、昼間は活発に活動するなど、切り替えのはっきりした生活をしましょう。また幼児期に冬でも薄着で過ごし室温が低い環境で育った人は、体温を上昇させる為に褐色細胞が活性しやすい脂肪消費型の体質になります。逆に、子供の頃から過ごしやすい気温の中で快適に育った場合は、体温調整が必要ないため褐色細胞が活性化しにくい体質になっています。