白色細胞と褐色細胞がある脂肪細胞
褐色細胞と白色細胞という細胞が、脂肪細胞を構成しています。多くの脂肪を溜めておける油滴が白色脂肪のほとんどを占めています。これは、脂肪の倉庫のようなものです。女性はウエスト回りに脂肪を溜めやすい体質になっていますが、これは妊娠時に子宮を守るためなのです。脂肪のつき方にもバリエーションがあり、皮下脂肪の多さで肥満になった状態をその体型から洋ナシ型肥満、あるいは皮下脂肪型肥満と呼び習わします。セルライトは加齢現象によって起きるものですが、これは皮下脂肪を溜め込みすぎることも原因になります。一方、男性の場合は大きな骨格の内部に脂肪が蓄えられるスペースがあるので、内蔵に脂肪が蓄積されやすくなります。内臓脂肪が過剰蓄積した肥満を内臓脂肪型肥満と呼び形状として腹部が大きく膨らむ傾向があるので、一般的にリンゴ型肥満と呼ばれています。内臓脂肪型肥満は糖代謝異常や脂質代謝異常を起こしやすく、生活習慣病の発生を注意しなくてはいけません。脂肪を蓄えるという機能からいえば、褐色脂肪細胞は白色細胞ほど脂肪を溜め込めません。一度に蓄積できる脂肪量には限りがあります。褐色細胞は、白色細胞とはかなり違う働きをします。脂肪をエネルギーに分解する機能です。褐色細胞の量が多ければ多い程、体脂肪は消費されやすくなります。つまり褐色細胞は、体脂肪を減少してくれるダイエットにとって有効な脂肪組織ともいえるのです。