健康増進型肥満について

肥満は様々な病気を引き起こす大きな要因のひとつです。
メタボリックシンドロームという言葉が広く知られるようになり、会社でもメタボ検診が始まりましたね。
病気を防ぐため、というよりはメタボ検診でひっかからないために、これまでに紹介したようなスープダイエットを実践している人も少なくないでしょう。
今までダイエットは若い女性のものというイメージが強かったのですが、メタボが話題になってからは中年男性にまでダイエットが広がっていったような気がします。
さて、太った人を見ると「あの人、肥満だわ」と言う人もいますが、具体的に肥満とは体脂肪が増え過ぎた状態を言います。
通常、肥満を見る目安となるのが「BMI」という、身長と体重から割り出される数値になります。
BMI値は、体重(キロ)÷{身長(メートル)×身長(メートル)}で計算し、18.5未満が痩せすぎ、18.5以上25未満が普通、25以上が肥満と判定されます。
もっとも病気の少ない値が22になるので、BMI値22が標準とされます。
身長と体重のみで計算されるBMI値では、例えば筋肉質で体重が重くなっている人は値が高くても肥満にはならない、などの例外もあります。
しかしこの値はほとんどの人には当てはまる目安となるので、日頃の体重管理に役立てるとよいでしょう。
肥満には「皮下脂肪型」と「内臓脂肪型」があり、前者の皮下脂肪型は洋ナシ型の体型になり女性に多いタイプです。
内臓脂肪型は男性に多く、リンゴ型肥満とも呼ばれます。
見た目に太っているイメージなのは皮下脂肪型ですが、生活習慣病などの原因となりやすいのは、この内臓脂肪型肥満なのです。
しかしなかなか落ちない皮下脂肪に比べ、内臓脂肪は食生活の改善によって落ちやすいという特徴があります。
そのため野菜スープを利用したダイエット法の効果も現われやすくなります。
メタボ検診を突破するためだけでなく恐ろしい生活習慣病を未然に防ぐためにも、今一度食生活を見直して余分な脂肪を落として行きましょう。