美白成分-マグノリグナン

美白化粧品の効能は、「メラニン色素生成の抑制」というものが主流ですが、最近では研究や開発も進み、違ったアプローチによって美白を実現させる「新美白成分」が多く登場してきています。 カネボウ化粧品が開発した美白成分、「マグノリグナン」も、その一つです。 マグノリグナンの美白作用メカニズムは、メラニン色素合成の中心的な働きをするチロシナーゼという酵素の成熟を阻害するというものです。 その骨格構造は「フェノール性二量体」をモデルに作られていています。 フェノール性二量体は、もくれん科のホオノキの樹皮で、漢方にも用いられる「コウボク(厚朴)」に多く含まれているポリフェノールの一種で、マグノロール、ホオノキオール等がよく知られています。 このマグノロールを徹底的に研究した結果、より安定性が高く美白効果も高い、安全性と美白効果を両立したマグノリグナンが、新規医薬部外品有効成分として開発されました。 カネボウ化粧品から発売されている美白化粧品「トータルホワイトニングソリューション」シリーズは、従来の美白作用である「チロシナーゼの働きの阻害」、「メラノサイトの活性化を遮断」、「出来てしまったメラニン色素の排出を促進・といった働きに加えて、マグノリグナンのもつ「チロシナーゼ成熟阻害」という新しいメカニズムで、メラニン色素生成の阻害に作用しています。 そのため、シミの濃さやシミの大きさ、肌の明るさの三点から、高い美白効果が期待できるといわれています。